日本財団の助成を受けて、活動を実施させていただいてきましたが、東京から専門職を派遣するには往復の交通費にかかる費用の割合が大きくなってしまうことが課題となっておりました。そこで、専門職が不足している施設又は、法人の規模や法人の種別の問題などで、支援がなかなか行き届かない施設などを対象に、保育士や介護士などの有資格者が現地に一定期間住み込んで継続的に支援をさせていただき、支援の効果と費用対効果をより高めるようなあり方に転換していくことにしました。
今回は熊本県上益城郡嘉島町で、熊本地震により学童の園舎が被害を受け、緊急的に小学校の校舎をお借りして学童保育事業を実施している、「NPO子どもサポートみんなのおうち」で、代表理事の江口様から、地震発生後の被害の状況や、子ども達を支える保育者不足の状況についてお話を伺い、繁忙期の保育士派遣について話し合いをさせていただきました。
被災してしまった嘉島町の学童保育クラブでは、繁忙期の夏休みを迎えるにあたり、保育をする人材の不足が深刻な問題となっているとのことでした。また熊本県大津市の小規模保育・法人本部の建物も大きな被害を受け、修繕等財源で課題も多いということでした。
保育士については被災地域に限らず、全国的に不足している職種ではありますが、繁忙期の夏休み期間(8月1日~8月24日)を通じた派遣をさせていただくことで双方合意となりました。
宿泊先も、これまでの活動ではビジネスホテルやボランティアハウスなどを利用してきましたが、コストを抑え、長期間の生活が可能なマンスリーマンションを借り上げることで、1泊あたりの費用を2000円程度とし、日常生活に必要な自炊や洗濯、入浴などもできる形で派遣計画を進めていきます。